整形38

【臨床症状】50代 DIY後に手首の痛み出現

【問題】画像所見と診断名は?

MR_20240601141326_Image001
 

※ T2*、プロトン強調、脂肪抑制画像の順に表示

➡ 横断像
MR_20240601141326_Image061
 

※ 脂肪抑制、T2*の順に表示

    ▶答えはこちら
    • 脂肪抑制の冠状断画像にて、TFCCの背側橈尺靭帯の信号上昇を認める
    • T2*、プロトン強調画像でも同部位の信号上昇を認め、損傷を反映していると考えられる
    • 上記所見より、TFCC損傷疑い
    • 他、手根骨を含め骨挫傷などの異常所見はなし
    ※ 脂肪抑制画像の矢状断は非提示

    【TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷】

    ・TFCCはTFC(三角線維軟骨)を中心に、橈尺靭帯などの周囲の靭帯との複合体を指す

    ・TFCC損傷の原因には外傷性と加齢などによる変性があり、後者の頻度が高い

    ・外傷による断裂は、橈骨付着部に多く、変性による断裂は中央部に多いと言われている

    ・主な臨床症状は限局性の圧痛やストレス負荷時の痛みだが、高齢者の場合は無症状の事も多い

    ・TFCC損傷の分類として、Palmer分類がある

    • Class1 外傷性(画像所見によってⅠA~ⅠDの4つに分類される)
    • Class2 変性(画像所見によってⅡA~ⅡEの5つに分類される)

    ・TFCの変性には尺骨と月状骨の慢性的な衝突が関係していると考えられている

    ・治療法は基本的に保存療法だが、症状(保存療法でも3か月以上続く痛み)や重症度によっては外科的治療も選択される

    骨軟部疾患の画像診断 第2版 より引用改変

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