2035 10年後のニッポン

【概要】

  • 著者:堀江 貴文
  • 発売日:2023年6月
  • ページ数:216ページ

本の目次

Chapter1 AI
シンギュラリティ到来。恐れるのか、それとも楽しむのか
Chapter2 お金・経済
史上空前の人口減、少子高齢化。あなたがいまやるべきことは?
Chapter3 仕事・暮らし
あらゆる局面でパラダイムシフトが起きる。本質を見抜け
Chapter4 産業
スケールするもの、縮小するもの。その明暗を読み解け
Chapter5 テクノロジー
すべての常識が覆される。未来は希望と興奮に満ちている

【結論(1番の訴求ポイント)】

今後の日本

本書はホリエモンとしても著名な堀江貴文氏の著書で、内容としては色んな分野に対しての堀江氏の見解が記載されている。

また1トピックについて数ページで終わるのでスラスラと読めるだろう。

全体を通して、本書で言いたい事は次の点かなと思う。

・今を正しく見る事で未来がイメージできる

ひと昔前までは無かったや出来なかった事が今では当たり前になっていたりする。

昔は海外の文献を見るのに、いちいち取り寄せなければならなかった。外国製の医学書籍を取り寄せようもんなら数か月はかかっていたし、なんなら手元に届く頃には頼んでいたのを忘れていたりする事すらあった。

しかし今やネットで一瞬で見る事ができる。書籍だけじゃなく論文も見る事が出来るし、英語が読めなくても勝手にAIが翻訳してくれたりする。まさに至れり尽くせりだ。

仕事についてもそうだ。ひと昔前は就職して会社に行ってというのが当たり前だった。しかしネットやスマホの普及によって色んな仕事の仕方が増えてきた。

その結果、ユーチューバーのようにスマホ一つで稼ぐ事も出来るようになったりしている。

ゲームにしたってそうだ。昔はゲームをする事と稼ぐ事はトレードオフだった。ゲームをする時間があれば勉強して少しでも良い大学に行く事が高収入を得る道の一つだった。

しかし今やゲームも競技として認知されてきている。実際にこれで生計を立てている人も少なからず出てきた。昭和生まれにとっては衝撃的な事実だろう。

このように時代は変化している。

いつまでも昔の考え方をしていたら取り残されてしまう。

そうならないように今を正しく見ましょう、それからどうなるのかという事を、各トピックの解説という形で記載しているのではないかと思う。

【ポイント】

日本は復活する

日本は人口減少フェーズに入ったのは誰でも知っているだろう。

ネットを開けば、かつての経済大国が集落しGDPがドイツに抜かれたとか、人口減少が止まらないとか、国の財政が悪化しているなどのネガティブな情報も多い。しかし堀江氏はそんな日本にも世界に勝てる面が多くあると言っている。

その代表的なものがアニメを含むエンタメだ。

今や日本のエンタメは世界中にファンがいる。ワンピースや鬼滅の刃、はたまたポケモンやマリオ、ファイナルファンタジーなど、マンガだけにとどまらず、ゲームの世界でも世界的にヒットしているコンテンツが多くあるが、基本的に国内需要に目を向けすぎだとも言っている。

日本のコンテンツはレベルが高い。ジブリアニメがサブスク解禁になり、再度世界で評価されているという話も聞く。

ただこれらのようなメジャーな作品でなくても、面白いコンテンツが多く埋もれていて、これらはマーケ次第で大化けする可能性もある。これを上手く活用すれば世界で勝てるポテンシャルは十分にあると言っている。

今やアニメは世界共通語だ。世界中に多くの熱烈なファンがいる。主題歌を歌うと国内外を含め知名度が一気にアップする。これを武器にしない手は無いだろう。実際にアーティストの中には海外ツアーを積極的に始めている人達もいる。

しかし、まごまごしていると、韓国や中国に抜かれてしまう可能性も十分にある。

そんな事はあるはずがないと思うかもしれない。

ただ思い返してみて欲しい。日本の家電メーカーが世界シェアから駆逐された事、アップルやサムスンの台頭で携帯電話(スマホ)事業から撤退した事。

そして次に述べるように、自動車業界も危うい可能性がある事。

いつまでも格下とは思わない事だ。

気が付くと遠く離れたところまで離されている事だって十分にあり得る。

実際に漫画業界では縦型スクロール版も登場している。これは海外向けを意識しているのは明白だ。一方で国内向けはいまだに横スクロールが多い。どこをターゲットにしているか、そこを見誤ると第二の家電のようになる可能性もある。

トヨタの集落

2026年5月現在で、歴史的な円安(160円前後/ドル)水準にあるが、円安は輸出にはプラスに働く面が大きい。

それも相まってトヨタの業績は好調だ。販売台数も1000万台以上(2025年)を記録し世界一をキープしている。一見すると盤石なようにも見える。

ただ販売台数が多いという事は、当然サプライヤーも多いという事だ。だがこれが逆に足かせになる事もある。

企業が大きくなると、変化に時間がかかるのは世の中の常だ。過去に成功体験があると、どうしてもそれに引っ張られて変化が送れる事がある。

そしてゲームチェンジャーが登場する。一度軌道に乗ると変化していくスピードは速い。

この時に大企業は意思決定に時間がかかり対応が遅れる。過去の成功例が完全にダメになっている訳じゃなく、ある程度の売り上げを出しているので切り替えると言う判断が出来ないのだ。対応するポテンシャルはあるのに、判断が送れるために結果として世界シェアを失ってしまう。

現にEV車が広がり始めている。これがゲームチェンジャーになる可能性は十分にある。実際に欧州では2035年度にガソリン車の販売禁止を決定した。(すぐに撤回はしたが)この背景にあるのは当初はトヨタを始めとする日本車潰しだった。しかし中国産のEV車が台頭してきたために国内からの反発が大きくなり撤回したという次第だ。(欧州の車はテスラを除き、EV車で出遅れている)

トヨタには水素エネルギーで失敗した経験がある。この経験を糧として、EVで出遅れてりる面をリカバリーできるかが注目される所だ。

しかもあまり時間的余裕は残されていない。現に海外では中国のBYDなどのシェアが大きく広がり始めている。

BYDの自動車は安い代わりに、それなりの品質だった。だが今は違う。他のメーカーと比較しても遜色ないレベルまで来ている。その結果、どんどんシェアを伸ばしてきている。

実際に、BEV(バッテリー式電気自動車)ではテスラを抜いて世界市場でトップを取り年間220万台以上を販売している。PHEV(プラグインハイブリッド)も合計すると450万台以上を売っている。(日本でもBYD車を見かける事が多くなってきた人も多いと思う)

一方、トヨタは15万台だ。

この差をどう見るか。だろう。

少なくとも安泰とは言えないような気がするが。

既得権益のしがらみ

既得権益が強い業界だと、中々変化が進まない。ただそれは日本国内の話しで、外資には当てはまらない。

堀江氏はこうも記載している。

日本を変えるのは外資かもしれない。

外資は基本的にシビアだ。儲かると思えば全力でくるし、儲からないと判断したらすぐ手を引く。

既得権益に守られている業界は、得てして効率化が進んでいない事が多い。そこを外資は攻めてくる。そんな時に今の地位を守れるだろうか。

隣近所よろしくでやっていた所に、いきなり織田信長が攻め込んできたようなものだ。それがどうなったかは歴史を見れば分かるだろう。

今の既得権益を守ろうとして、将来を捨てる。このような本末転倒な事が日本では多く起きている。今はそれでも何とか大丈夫かもしれない。ただ5年後、10年後はどうだろうか。

変化していくものが生き残れるとダーウィンも言っている。変化を恐れずにいこう。

【個人的補足】

見解の裏にあるもの

本書を読むと簡単にコメントしているかのように見えるが、よく読むとその裏には膨大な情報を元に思考されているのが分かる。

しかしこれらの情報は限られた人しか得られないのかというと、そういう訳でもない。キュレーションアプリで出てくるような情報だ。

ただし思考の深さが違う。

一つの物事に対して様々な角度からの情報を得て、それを元に思考していく。言わば断片的なピースを一枚の絵にしていくようなイメージだ。この結果、導き出されたものに対して対策を打っていく。

この考え方が今後、必須になっていくのではないかと思う。

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