アメリカの高校生が学んでいる経済の教室

【概要】

  • 著者:デーヴィッド・A・メイヤー、訳)桜田 直美
  • 発売日:2022年2月
  • ページ数:409ページ

本の目次

第1章 なぜ、経済学を学ぶのか
第2章 取引の基本
第3章 経済システムの基本
第4章 お金の流れと社会の基本
第5章 銀行の基本
第6章 需要と供給の基本
第7章 市場の基本
第8章 不完全競争市場の基本
第9章 政府と市場の基本
第10章 金融市場の基本
第11章 外国為替と国際収支の基本
第12章 経済活動の基本
第13章 国内総生産(GDP)の基本
第14章 失業の基本
第15章 インフレーションの基本
第16章 マクロ経済学の基本
第17章 金融政策の基本
第18章 経済成長の基本
第19章 環境と経済の基本

【結論(1番の訴求ポイント)】

経済を学んでいますか?

本書は実際にアメリカの高校で経済を教えているデーヴィッド・A・メイヤーが書いた本である。

分かりやすくをモットーに書かれているのだが、実際に読んでみた感想としては事前知識ゼロだと理解するのに時間がかかりそうという印象だった。

例えばGDP。GDPを日本語では何というか、そしてそれは何を意味しているのか。

これが難なく答えられるような経済についての予備知識があれば本書はスラスラと読めると思う。

そんな本書の中で経済学とは下記のように記載されている。

「経済学とは、個人、組織、社会が希少性をどう扱うかを研究する学問」

これを見て、「あぁ、なるほどな」とか、「当たり前やん」と思えれば、本書のレベルを十分に超えているのでナナメ読みで十分だ。一方で経済について全くの無知、もしくはほとんど知識が無い人にとっては辞書的な使い方が良いのかなと思う。

本書に記載されている項目は個々で見ればどれも重要で知っておいた方がいいものばかりだが、実際に全部必要かと言われるとそうでもない。自分に必要な項目を見て理解する。こんな使い方でいいと思う。

2026年8月現在、日本は円安と物価高に苦しんでいる。

これも本書を読めば、どんな事が原因で起きているのが理解できるようになるだろう。そうすれば日頃のニュースで流れてくる経済についての話題も、少し違った見方ができるかもしれない。

経済学を学ぶと何がいいのか。

世の中の人はほとんどが経済について知らない。その中で経済について知る事が出来れば、いわゆる経済合理的に動けるようになるチャンスが広がる。つまり富を手にするチャンスが増えるのだ。そう考えると、一度読んでみるのもアリかとは思う。

【ポイント】

経済とは

本書は19章にかけて色んな分野の説明が書かれている。

それこそ経済とは何か?から銀行とは、国とは、需要と供給について、金融市場、GDP、経済成長とはなどが書かれている。この中から今の自分にあった項目を読んでみると良い。

例えば、市場についてはこう記載してある。

市場がある事で、買い手と売り手が何らかの財、サービス、資源を交換する場所ができ、市場の中では技術的な革新、生産性、効率性が奨励され現状維持、無駄が排除される。

前半部分はなんとなくイメージがつくだろう。ただ後半部分については少し自分の頭で考えないと、なぜそうなるのかまでは見えてこない。ただそんなに難しい予備知識は必要ない。読んで自分の頭で考えてみる事が重要だ。

経済について知っておくべき10の事

先に記載した通り、本書は20項目から成る書籍だ。まとめようにも、すでに各項目がまとまっているので、これ以上書きようがない。なので本書で記載してあった経済について知っておくべき10の事を記載して終わりにしようと思う。

これを頭の中に入れておくだけで、普段何気なく見たり聞いたりしているニュースも理解度が違ってくるだろう。

  1. タダのものは無い。全ての選択肢にはコストがある
  2. 全ての決断は個人が下している。決断のコストを負担するのも個人
  3. 自発的取引は買い手と売り手、双方にとって利益になる
  4. 価値を決めるのは売り手ではなく買い手
  5. どんなにいい物でも、ありすぎると価値は減る
  6. 失業以外の言葉で呼ばれる失業は、おそらく失業ではない
  7. 長期的に見て正しい事は、短期的には正しくない事もある
  8. 人々の期待を管理できる政策担当者は現実を管理できる
  9. インフレとデフレ、どちらかを選ぶとしたらインフレを選ぶべき
  10. 自分のお金の管理は政府よりも個人の方がうまい

これから株式投資をやってみようと思う人、NISAやiDeCoを始めようと思っている人。実戦に勝る経験なしなのは間違いないが、本書を辞書代わりに活用すれば損失のリスクも減らせるかもしれない。

ちなみに令和6年のふるさと納税の利用率は18.5%らしい。5人に1人しか利用していない計算だ。内容を理解すると使わない理由が無いのだが、未だに8割の人が利用していない現実がある。

経済に関する知識をつけて、経済合理的に動けるようになろう。

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