読影の流れ ~救急編~
さぁ、オーラスは救急編や。
画像確認の流れ
いよいよ終わりが見えてきたな。っていうか今回が最終や。オーラスは救急編や。
救急の場合は、悠長に読影に画像を見ている暇なんてあらへん。3次救急の場合は特にそうや。一分一秒を争うねん。なんたって時間との勝負なところがあるからな。
せやから外傷のケースやと、Focused Assessment with CT for Trauma(FACT)って呼ばれる、緊急の治療方針決定に重要な影響を与える損傷や病態の検出に焦点を絞った評価法があんねん。
今日はこのFACTを中心に外傷CTの読影の流れについてを見ていくで。
第1段階 Focused Assessment with CT for Trauma(FACT)
FACTの目的は、「生命に直結する危険な所見を数分で見つける事」や。
必要なのは迅速さ。そのため頭部側から足側へ見るべきポイントを絞って数分で確認していくで。数分と聞いてビビるかもしれへんけど、経験を重ねると出来るようになってくるで。
①頭部 → 緊急開頭が必要かどうか
②大動脈弓部付近 → 大動脈損傷、縦隔血種の有無
③肺底部 → 肺野条件にして、肺挫傷、血気胸、心嚢血種の有無を確認
④横隔膜から骨盤腔→ 軟部条件に戻し、モリソン窩、脾腎境界、ダグラス窩に腹腔内出血の有無を確認
⑤同上 → 骨条件にして骨盤骨折や後腹膜血種の有無を確認
⑥同上 → 軟部条件に戻し、実質臓器(肝、脾、腎、膵)の損傷や腸間膜内血種の有無を確認
この流れで所見があるかどうかを数分で確認すんねん。言い換えるとこれらの部位に損傷があると生命予後にめっちゃ関わるっちゅー事やで。
時間が限られているから、撮影機器のコンソールで読む事が多いな。
第2段階
第1段階でヤバい所見が拾えたら、次に治療方針決定に必要な所見を拾っていくんや。具体的には次のような項目やで。
①血種があれば出血源の特定 → 造影検査でextra vasation、仮性動脈瘤を確認
②骨盤以外の骨折(顔面、頚椎など)→ 神経学的損傷の評価
③フリーエアーの有無 → 腸管損傷の評価
時間経過で画像情報と実際の症状の乖離が起きてくるから、第1段階ほどではないにせよ時間はかけるべきちゃうで。
なる早って感じやな。
第3段階
第3段階はよりじっくり画像を確認していく段階や。つまり第1、第2では指摘しなかった軽微な所見を拾っていく感じやな。この辺りになると放射線科医による読影が多いな。
逆に言うと、第1段階、第2段階は、技師でも読める必要があるって事や。もちろん救急医はおるよ。おるけど、それどころじゃない場合も多いねん。
このように救急の場面では、迅速な判断が求められるんや。
リアルな話、実際に技師はんが画像を読む事はほとんど無いかもしれへん。せやけど撮影した画像を一番最初に目にするのは技師はんや。出てきた画像を見て、次に何がオーダーされるのかの予測が立てられるようになると、イケてる技師になれると思うねん。
是非、そんな技師はんを目指してほしーな。
長かったけど、僕も勉強になる事が多くありました。
あとは実践あるのみや。
ほな、また!