孤独な爺さん

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放射線技師歴が約20年で技師長歴が10年ほど。
とは言っても独り技師長じゃなくて、だいたい20人くらいの技師グループ。
新規事業立ち上げたり、残業時間減らしたり、ママさん技師が休みやすいようにしたりしてます。

「みんな、読影ができる技師になろうぜ!」

アルツハイマー病(Alzheimer disease:AD)

今や軽微な症状も含めると数百万人の罹患者がおると言われとるアルツハイマー型認知症。一般的にはアルツハイマー病の方が有名やな。
これは記憶を司る海馬が萎縮する事で認知機能の低下が起きて、最終的には性格の変化までおきてくる疾患やねん。
今現時点で、根治的な治療法はなくて投薬治療で進行を遅らせるしかないねん。
画像上では海馬の萎縮を確認する事が重要や。
今日はそんなアルツハイマー型認知症についてレクチャーしてくで!

シェーグレン症候群(Sjögren's syndrome:SjS)

比較的若い女性に発生する自己免疫疾患のシェーグレン症候群。涙腺や唾液腺に炎症が起きて、様々な症状を呈すんねん。
ドライアイやドライマウスなんかが有名やな。
画像上でも所見を確認する事が出来んねん。
今日はそんなシェーグレン症候群についてレクチャーしてくで!

高安動脈炎(Takayasu arteritis)

高安動脈炎は主要血管に炎症性壁肥厚を来して狭窄や閉塞になる疾患や。原因は不明で若い女性に多いんや。この特徴を知ってれば若い女性の脳血管狭窄を見た時に高安動脈炎が鑑別に上げられるようになるで。
今日はそんな高安動脈炎についてレクチャーしてくで!

視神経脊髄炎関連疾患(neuromyelitis optica spectrum disorder:NMOSD)

以前はMS(多発性硬化症)と同じ分類にされていた視神経脊髄炎関連疾患。
研究の結果、別の病態って事が分かってきて、治療法も違うねん。
せやから正確に診断する事は重要なんやけど、画像所見を知ってへんと診断もクソもあらへん。
今日はそんな視神経脊髄炎関連についてレクチャーしてくで!

低酸素性虚血脳症(hypoxic-ischemic encephalopathy)と一酸化炭素中毒(carbon monoxide poisoning)

臨床経過が分かってへんとCT上は一見してくも膜下出血と間違える可能性がある低酸素脳症。これは脳がびまん性に腫大するためなんやけど、知ってへんと見当違いの診断をしてまう事にもなんねん。
救急やってる施設やあらへんと、あまり見る機会があらへん疾患やけど、1度確認しておくのは有効やと思うで。
今日はそんな低酸素脳症についてレクチャーしてくで!

低髄液圧症候群(spontaneous intracranial hypotension syndrome)

交通事故の後遺症なんかでも見る事がある低髄液圧症候群。これは髄液の硬膜外漏出が原因なんやけど、頭痛の原因にもなったりすんねん。立位と臥位で症状が緩和するのが特徴的やな。
今日はそんな低髄液圧症候群についてレクチャーしてくで!

放射線壊死(radiation necrosis)

放射線治療をやっていると必ずといっていいほど、問題になる転移性脳腫瘍と再発病変の鑑別。正直、MRIだけで全てを判別出来るかと言われたら無理に近いねん。
最近はメチオニンPETなんかも出てきて、再発に有効な検査も出てきてねんけど、まだまだ一般的やあらへん。
ただ画像所見を知っておくのは重要や。
今日はそんな放射線壊死についてレクチャーしてくで!

Wernicke脳症(Wernicke's encephalopathy)

ビタミンB1の欠乏によって発症するWernicke脳症。小脳失調や軽度の記憶障害なんかが起きんねん。栄養障害で発症するのは見なくなったけど、アルコール中毒が原因の人はたまに見るな。
未治療やとKorsakoff症候群も合併してまう事もあって、そうなると回復は難しくなるで。
今日はそんなWernicke脳症についてレクチャーしてくで!

多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)

脱髄疾患の中で代表的な多発性硬化症。これは再燃する確率がメチャ高くて90%程度もあんねん。あとは比較的若い人に発症するのも特徴やな。
MRIの画像所見もあって、これを知っておかんと検査中に所見に気がつけへんで。
今日はそんな多発性硬化症についてレクチャーしてくで!

可逆性脳血管攣縮症候群(reversible cerebral vasoconstriction syndrome:RCVS)

雷鳴用頭痛が特徴の可逆性脳血管攣縮症候群。通称RCVSと呼んでんねんけど、頭痛は運動や入浴などがキッカケで起きんねん。
それほど長くは続かんのやけど、放置するとくも膜下出血の原因にもなったりすんねん。
画像所見を知ってへんと、なかなか気がつかなかったりするで。
今日はそんな可逆性脳血管攣縮症候群についてレクチャーしてくで!