読影の流れ その18

読影の流れ ~乳腺編~

そろそろ佳境になってきたな。
今回は乳腺や。

画像確認の流れ

今回は乳腺編や。乳腺はBI-RADSというアメリカ放射線専門医会(ACR)が策定した読影のガイドラインがあって、定期的に更新されてんねん。

それに伴って日本のガイドラインも変わっていくから、基本的には最新版のBI-RADSに沿って見ていけば問題あらへん。

今やAIで勝手に翻訳してくれるしな。至れり尽くせりの時代や。

その中でもMMG、US、MRIなどがあるんやけど、今回はMRIをメインで話してくで!

検査目的/撮影部位/撮影条件/左右差等の確認

依頼内容、モダリティ、部位、スライス厚、撮影シーケンスの種類等を確認や。この辺は今までと同様やで。

画像の確認

撮影された画像内に、両乳房が撮影されているか、摘出後で片側だけかどうかなどや。

ちなみにMMG検査でよく使われる領域区分があって、A~Eまでがあんねん。これは必須で覚えるヤツやで。乳腺関係の検査やってる施設でこれを知らへん技師はんはもぐり確定や。


 A:内側上部(乳頭から胸骨側で首に近い方)
 B:内側下部(乳頭から胸骨側の剣状突起方向)
 C:外側上部(乳頭から鎖骨遠位側方向)
 D:外側下部(乳頭から第10肋骨方向)
 E:乳頭

大まかな解剖としては、乳頭、乳管、乳腺葉(小葉など)、クーバー靱帯、筋膜、大胸筋があって、それぞれ外側から順に存在してんねん。

若年者は乳腺組織が多い傾向があって、Dense Breast(高濃度乳腺)という呼び方があんねん。これは仮に病変があってもマスキングされてMMGでは診断が困難な場合があるで。

MRIを撮影する時は、月経開始から5~12日以内に撮影する事が望ましいとされてるわ。理由はバックグラウンドエンハンスが強くなるからや。要は見づらくなるという事やな。

読影手順

乳房MRIの主な目的は、両悪性鑑別や浸潤程度の確認がメインや。MMGやUSで指摘された病変に対して、形状や信号強度、造影の程度を確認していくイメージやな。具体的には、形状、辺縁、内部造影効果、kinetics(時間軸における造影パターン)が確認項目としてあるで。

【mass病変】

  • 形状 → 円形、卵円形、分葉形、不整形
  • 辺縁 → 平滑、不整、スピキュラ状
  • 造影 → 均一、不均一、リング状、内部隔壁の造影効果など
  • kinetics → 早期タイミングで、急激、中等度、緩徐の3パターン、後期タイミングで漸増型、プラトー型、wash out型の3パターン

各々で、不整形、スピキュラ状、リング状の造影効果、急激でwash out型が悪性度が高い傾向にある。

辺縁がギザギザしていれば基本的にヤバい事が多い。

【non-mass病変】

  • 分布 → 局所、線状/分岐状、区域性、領域性、多発性など
  • 造影 → 均一、不均一、clumped、クラスター状

線状/分岐状、区域性、clumped、クラスター状の病変は悪性度が高い傾向がある。

non-mass病変はDCISである事が多い。

【MMGの評価ポイント】

ちなみにMMGでは次の点を確認、評価していく。

乳腺濃度、左右差、腫瘤性病変の有無(境界明瞭、不明瞭、スピキュラなど)、石灰化の有無(単発、多発、区域性、大きさなど)、構築の乱れなど。

これらの所見を加味し、カテゴリー分類(1~5)していく。

1:所見なし
2:良性
3:基本的に良性だが悪性を否定できない
4:悪性の疑いが強い
5:明らかに悪性

こんな形で乳房の画像を確認していくんや。

実は現在も画像評価について色々検討されていて、kineticsで後期タイミングは不要なんて報告もあるんやで。

今の確認方法が実は、一昔前のものだったなんてこともあるあるや。

都度アップデートしていくんやで。

ほな、また!

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