読影の流れ その14

読影の流れ ~胸部編~

今回は胸部やで。検査数が多い部位やな。

画像確認の流れ

今回は胸部や。

検査頻度としてはメチャメチャ多いな。今や検診でも胸部CTはメジャーになってるしな。

見るべきポイントは、他部位と比較するとそれほど多くあらへんから、さっそく確認していくで!

ちなみに胸部においても検査目的、モダリティ、撮影条件等の確認は他部位同様や。

検査目的/撮影部位/撮影条件/左右差等の確認

依頼内容、モダリティ、部位、スライス厚、撮影シーケンスの種類等を確認するんや。この辺は前回同様やで。

胸部CTでは通常、肺野条件と縦隔条件の2つの画像が作成されてんねん。まぁこの仕事をしてると常識やな。

症例や病変によっては、ハイレゾ画像が追加されてる事もあるで。

画像の確認

胸部には以下のようなものが含まれてるで。

肺、気管支、心臓、縦隔、大動脈、骨(肋骨や胸椎、鎖骨、肩関節など)

これらを確認漏れがないように体系的にチェックしていくんや。

読影手順

さて、実際の画像確認の順番としては、肺野条件で肺(左右片方ずつ)、縦隔条件にて縦隔、心臓、頸部、腋窩リンパ節を、骨条件(必要に応じて)にて肋骨等の骨折の有無を確認するパターンが多いな。

もちろん人によっては縦隔条件から確認する人もおると思う。それでも全然OKや。何度も言うように漏れなく確認できる流れを作るんやで。

具体的には下記の通りやで。参考にしてみてや。

【肺野】

すりガラス陰影や充実性病変、肺炎、肺気腫(ブラ)、気胸、血胸の有無などを確認。

両肺を一度に確認しようとすると見落としに繋がるので、慣れるまでは片肺ずつの方が無難。

病変のある部位は肺区域に準じて記載する事が望ましいが、上葉、中葉、下葉で記載しても構わない。

病変の辺縁が平滑な場合は良性の可能性があるが、辺縁不整の場合は悪性の可能性を考慮する必要がある。

病変径が5㎜以下を粒状影、5~30㎜の場合を結節影、30㎜以上を腫瘤影と使い分けている。また、検診では5㎜以上の病変はピックアップしなければならない。

【縦隔】

縦隔では主にリンパ節腫大、血管走行、胸腺腫の有無の確認がメインになる。

肺癌の場合では1㎝以上のリンパ節腫大は陽性とする事が多いが、反応性リンパ節腫大である事も多く特異度は高くない。

救急では心肥大による心不全なども確認。

胸部大動脈の蛇行、拡張、乖離なども、単純検査で石灰化の位置や微妙なコントラストの差によって指摘できる事があるのでよく見る。適宜ウィンドウを広げたりして確認する。しかし肺塞栓症などは単純では分からない事も多い。

病変が大きいと、乳癌が見つかる事もあるので乳腺も忘れずに。ただ単純や病変が小さいと分からない事の方が多い。

上部何スライスかに頸部病変が映り込んでいる事もある。

【骨条件】

骨条件にて骨折の有無を確認する。ただし外傷などの精査でなかったり、血胸などの所見がなければ確認しない事も多い。

逆に言うと、外傷精査の時は必須で確認する。

胸部では最初の関門が肺区域を覚える事やな。これはネットで検索すれば覚え方が色々出てくるから、覚えられそうなものを見つけて覚えてまえ。ブロンコ体操なんかは有名やな。

ただ一度覚えてもすぐ忘れるから、日頃の検査の時に意識して見る事が重要や。

使わない記憶は忘れるように脳がプロクラムされてんねん。

せやからせっかく覚えたものは、どんどん使っていくんやで。

ほな、また!

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