読影の流れ その5

MRIの基礎 ~T1、T2とは~

今回からMRI編になります。
この辺はアレルギーがある人が多いかもしれません。

わしも原理まではよーわらかんわ。

MRI画像とは

さて、今回からはMRI編です。

MRI、、、苦手意識がある人が多いですよね。よく分からない計算式も出てくるし用語も難解。そもそも教科書からして分厚くて、読む気にもなれない。ほんとにこれ全部理解している人いるの?とさえ思います。

でも基本的なところは押さえておかないと撮影や読影ができないのも事実。

なので今回は基本中の基本、T1とT2について最低限知っておくべき項目だけに絞って見ていきましょう。

MRI画像は簡単に言うと、体内のプロトンを画像にしてまいます。ここは面倒なのでプロトン=水で覚えちゃいましょう。(本当はプロトン=水素原子核ですが、ややこしくなるので)

体内には多くの臓器があります。その臓器は個々で水分の含有量が違います。

例えば肺。肺はほとんどが空気なので水分量は少ないです。一方で脳。実際に剖検に立ち会った人なら分かると思いますが、けっこうプルプルしてます。見た感じでも水分量が多いのが分かるレベルです。

この水分含有量の違いを画像にしているのがMRIです。

ではどうやって画像にしているのか?

詳しく説明すると日が暮れます。というか僕も細部まで分かっている訳じゃないです。なので概要(簡単バージョン)を言いますね。

まずMRI装置から各臓器に存在する水分(プロトン)に向けてエネルギーを発射します。そのエネルギーを受け取ったプロトンが自分(臓器)の水分量に応じたエネルギーを返します。この返されたエネルギーを色々と複雑な計算をして画像化したのがMRIです。

ちなみにプロトンがどれだけあるかがプロトン密度強調画像、プロトンの状態別に画像にしたものがT1、T2です。

よく人体の7割は水で出来ていると聞きますよね。これに加えて2~3割は脂質でこれにもプロトンは含まれています。なのでプロトンを利用すると、放射線を使わなくても体内を画像化出来ちゃうんです。

T1

さあ、ではT1から話していきましょう。

T1はよく縦緩和とも呼ばれますね。縦方向のエネルギーです。

よく教科書でコマが回転するような絵を見た事があると思います。機器からエネルギーを受けると、あのコマが倒れるんです。不良にぶん殴られた感じですね。

倒れたコマは、「痛ぇなこのヤロウ!」と言いながら、立ち上がります。この立ち上がる時間を測ります。

体内には強いコマもいれば弱いコマもいる。それぞれ立ち上がる時間は違う。

そして、ぶっ倒れてからだいたい63%まで立ち上がる時間をT1と言います。

T2

次にT2。こちらは横緩和とも呼ばれています。横方向のエネルギーなので、プロトンがエネルギーを受けて真横に倒れると最大になりますが、時間経過と共に少なく(減衰)していきます。

また不良とのケンカで例えると、不良からぶん殴られて大の字で倒れたとします。その後、段々と体をかがめて立ち上がろうとします。この時の体の長さが変わる時間を測ります。

大の字で倒れた時が最大(100)で、そこから37%までかかった時間をT2と呼びます。

えっ?逆に分かりずらいって?

すみません。。。

覚えるポイント

実はこの辺は忘れてもらってもかまいません。教科書的にはラーモアの歳差運動とか出てきますが全無視します。(本当は知っておいて欲しい&MRIの認定技師を取得する時は必須です)

ただ次の関係は覚えておいてください。画像を見る時に必要になります。

  • T1信号:脂肪(皮下脂肪)、骨髄、血液(亜急性期)
  • T1等信号:脳灰白質、筋肉
  • T1信号:水(脳脊髄液など)、空気、骨皮質、腱や靱帯

  • T2信号:水(脳脊髄液など)、血液(超急性期:やや高信号)
  • T2等信号:脳灰白質
  • T2信号:空気、骨皮質、腱や靱帯、血液(急性期)

ポイントは血液との関係性です。

皆さんの中には、T1が高信号=出血と覚えている人も多いのではないでしょうか?実はT1で高信号になるのは亜急性期移行なんです。逆にT2では超急性期でやや高信号、急性期で低信号になります。

特に脳出血の読影で重要になりますよ。

この辺はヘモグロビンの変化によって変わってくるのですが、興味がある人はググるかAIに聞いててみてください。

僕よりよっぽど詳しく教えてくれますよ!

ではまた次回!

前回:画像確認の流れ4 ~CTのアーチファクト~  次回:画像確認の流れ6 ~MRIの脂肪抑制~

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