読影の流れ その1

CTの基礎 ~CT値とは~

さて、読影の流れを説明する前に事前知識の確認や!
知らんヤツは復習がてら内容を読んでおいてくれや。
はい、バトンタッチ。

ふふふ、任せてください。
まずはCT値からいきましょうか。

CT値とは

CT値は放射線技師の国家試験でも出てきますね。それくらいメジャーな値です。

CT画像は一般的に512×512のマトリクスで構成されてますが、この一つ一つの画素値にCT値があり、それの集合体が1枚の画像になっています。

このCT値を測定する事で出血の有無を判断したりする事も多いので、読影する上でも重要な値です。

特に救急で使う事が多いですが、日常の現場でもよく使うものなので、代表的なCT値は頭の中に入れておきましょう。

まずCT値教科書的には下記のような計算式が載っています。でも忘れてしまっても大丈夫です。何とかなります。っていうか、実臨床で必要になる事はほとんどありません。でも、一応載せておきますね。簡単な式なので、これを機に覚えてしまってもいいと思います。

CT値=1000×(μt-μw)/μw  μt:目的組織の線減弱係数 μw:水の線減弱係数
※単位はHU(ハンスフィールドユニット)

そもそも線減弱係数って何って人は教科書へレッツゴーしてください。

簡単に言うと、物質の放射線に対する防御力です。ピストルの弾がどれだけ貫通できるかみたいなイメージが近いですね。紙なら何枚も貫通できますが、金属なら数枚で止まると思います。

この防御力が線減弱係数という言葉に置き換わってるだけと思ってもらって大丈夫です。

代表的なCT値

計算式自体は忘れても大丈夫ですが、実際のCT値は重要なので、最低限、次の数値は覚えておきましょう。
メチャメチャ役に立ちます。ちなみにCT値が高いと画像上では白くなりますよ。

骨 :~1000
血液:20~100程度
臓器:50前後
水 :0
脂肪:-100
空気:-1000

実際には外傷の患者さんで、出血性なのか微妙という時にCT値を測定したりします。

例えば次のような場面。

本日早朝、回転性めまいにて転倒し、テーブルに胸部を強打。疼痛引かないために当日午後受診し、胸部CT実施。画像上、明らかな肋骨骨折は認めないが、胸水様の所見あり。

こういった時にCT値を測定する事で、血胸かどうかの判断が出来ます。測定したCT値が80程度のものがあれば出血が疑われるし、0近くであれば出血は無いと診断する事ができます。

同じような使い方で、腹腔内出血の有無の測定をしたりする事もありますね。

ちなみに人間の目で判別するには、100HUくらいないと分からないそうです。

このように日常の診療において、CT値を測定する事は多くあります。

もしかしたら、Drに助言を求められる事があるかもしれません。その時に、上記の事を知っていると一目置かれる存在になるかもしれませんね。

ちなみに僕は当直の時に何度か聞かれた事があります。

今日は各臓器別のCT値だけを覚えておいてください。

ではまた次回!

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