読影の流れ その12

読影の流れ ~頭部編~

今回は頭部や。

画像確認の流れ

今回から実際に画像を確認する時の流れや注意点について見ていくで。

ただここに書いてある方法は、あくまで一案で絶対なものやあらへんからな。

使えそうな箇所だけパクる形でも全然OKや!むしろどんどんパクってくれ。

検査目的と撮影部位を確認

超重要や。これが明確やないと読影も始まらん。

依頼医師は何を確認したいのか、そのためにどんな検査がオーダーされ実施されてるのかを確認するんやで。

まぁ、さすがに検査目的を確認せずに読影する人はおらへんと思うけどな。

撮影条件を確認

次に確認するのは、撮影モダリティと撮影条件や。

CTなのかMRIなのか、スライス厚はどれくらいか、単純なのか造影もあるのか、冠状断、矢状断、もあるのかなんかやな。

過去画像やレポートの有無も重要やで。

慣れてくればこの辺は数分で出来るようになるわ。むしろ分やなくて秒でいけるで。

画像の確認

頭部CTの場合やと、まず左右対称がどうかが重要や。

実際に開いてみて左右差がある場合は、再構成して対象な画像にするんやで。読影医も困ってまうからな。

自分が読影すると仮定して、まともな画像かどうかを確認する癖をつけるとええで。

当然やけど、自分が読めへん画像は他人も読めへんからな。

読影の順番

ここから画像を確認する流れになるで。

ポイントは漏れが無いように体系的な読影の流れを作る事や。

一言で頭部CT(MRI)と言っても、脳実質だけやなく、眼窩や副鼻腔の一部、内耳なども含むから、これらを網羅的に確認していくんや。

あくまで一例やけど、脳実質(脳室、クモ膜下腔含む)、軟部組織、骨の順番で確認していくと漏れが少なくなるで。

以下はワシなりのやり方や。参考にしてもらってもええで。

【脳実質】

大脳、小脳、延髄、橋、下垂体などを確認。この時、一度に両側(右脳、左脳)を確認すると見落としに繋がるので、慣れるまでは片側ずつ確認する方がベター。左右差があれば何かしらの所見を疑う。

CTでは腫瘍や脳梗塞のような血管障害では、低吸収域になる事が多い。ただCTで初期の小さな梗塞を確認するのは難しい。

出血がある場合は高吸収域になるが、アーチファクトと微妙な場合は冠状断、矢状断も確認すると良い。

MRIの拡散強調画像は脳梗塞の感度が高く、急性期から高信号域として確認できる。特に脳幹梗塞は見落としやすいので注意。高信号を見つけたらT2-shine-throughを除外するためにADCも必ず確認する。

【脳室】

脳室の拡大(水頭症)の有無を確認。拡大がある場合は、年齢的なものか、病的なものかの確認が必要。必要によって電子カルテや診療情報提供書の確認を。

【脳表面】

脳溝やクモ膜下腔を確認。クモ膜下出血がある場合は、CTで高吸収域が見られる。

MRIのFLAIRでは脳溝に沿った微小クモ膜下出血も確認できる事があるので、臨床症状に合わせて確認する。画像から出血部位まで推測できると尚良し。

【軟部組織】

副鼻腔、眼窩、聴器(乳突蜂巣や内耳道)を確認。液体貯留があるか、骨破壊があるかどうかなど。

【骨】

骨折や骨転移の有無を確認。骨条件で。骨折は頭蓋骨だけではなく、鼻骨、眼窩骨折などもある。特に外傷の場合は要チェック。

ざっとこんな感じやな。ポイントは何度も言うけど「漏れがないように体系的に確認する事」やで。

自分に合った方法を見つけて、実践してみてーや!

ほな、また!

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