読影の流れ ~頸部編~
今回は頸部やで。
画像確認の流れ
今回は頸部の確認の流れを見ていくで。
ちなみに基本的に最初の確認項目は、どこの部位でも共通や。検査目的や撮影内容を確認するのは、どの部位でも基本中の基本なんやで。
検査目的/撮影部位/撮影条件/左右差等の確認
この辺は前回説明したのと被る部分やから、サッと記載する程度にするで。
依頼内容、モダリティ、部位、スライス厚、撮影シーケンスの種類等を確認、左右差があるかどうかなどや。
画像の確認
頭頚部には以下のようなものがあるで。
側頭骨、頭蓋底、眼窩、鼻腔/副鼻腔、唾液腺、咽頭、喉頭、口腔、上顎/下額、甲状腺、軟部組織
こう見ると多くの部位が含まれてるのが分かるな。この複雑さから苦手としている人も多いと聞くな。何を隠そう、ワシもあまり得意な方やあらへんけどな。
これらを検査目的部位別に重点的に見ていくんや。
重要なのは確認漏れがないような体系的なチェックの方法を確立する事やで。
読影手順
頭蓋底から鎖骨レベルまで、上から下へ系統的に確認していくのがええと思うで。下記の流れで確認していくと漏れが少ないんやけど、骨の確認は最後でもいいかもしれへんな。
【骨構造・骨髄】
頭蓋底(蝶形骨翼、錐体骨、斜台など)、上/下顎、側頭骨(外耳道・鼓室)、鼻骨/頬骨/頸椎(特にC1~C2、環軸関節、横突孔)
このあたりの骨溶解/骨硬化、骨折、骨髄信号変化の確認をする。
【副鼻腔・鼻腔・中耳・咽頭】
副鼻腔は粘膜肥厚や腫瘍、液体貯留の有無をする。
鼻腔/鼻中隔は腫瘍、ポリープなど。
乳突蜂巣は滲出液や骨破壊を、咽頭は腫瘍の有無などを確認する。
【眼窩付近】
眼球/視神経/外眼筋/眼窩内容物の確認。
眼窩骨折/眼窩内腫瘤(血腫・腫瘍など)の有無。
他に視神経管やTolosa-Hunt症候群などを確認。
【唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)】
形状や辺縁内部性状(嚢胞性・実質性・石灰化)、周囲脂肪織との境界、浸潤の有無などを確認。
【甲状腺・喉頭・気管・食道上部】
甲状腺腫瘤・石灰化・腫大、喉頭・声門・仮声帯の左右差。
気管・食道偏位・狭窄・壁肥厚を確認。
【頸部深頸部間隙】
咽頭後隙・椎前隙・顎下間隙・顎後間隙・側咽頭間隙など、各間隙の気腫・膿瘍・腫瘍などの有無。
【血管/リンパ節】
内頸/総頸/椎骨動脈の走行、狭窄、解離、石灰化の有無。
腫瘍性病変の時は、レベル分類(I~VII)に従って、形状・大きさ・内部性状(壊死・嚢胞性変化)を確認。
以下は盲点になりやすいので、特に注意する。
鼻咽腔後壁、舌根部~喉頭蓋谷、咽頭後間隙・椎前間隙
頭頚部は多くの臓器や血管などが複雑に存在している部位なので、最初のうちは解剖書を片手に読んでもOKや。っていうか慣れてきても解剖書を片手に読む事が多いで。
それくらい多くの部位が含まれてんねん。
自分の流れが確立するまで何度もトライ&エラーをして、是非とも自分に合った方法を見つけて実践してみてーや!
ほな、また!